2006年9月10日(日)〜11日(月)

 南富良野 --→ 幾寅 --→ 足寄温泉 --→鹿の子温泉 --→ 北見 --→ サロマ 

サロマ --→ 中標津 --→ 屈斜路湖
                                      



9月10日(日)


 昨夜は疲れていたとは言え、20時前に寝てしまいました。10時間も寝てしまいました。さすがに寝すぎましたな。7時には朝食を食べて8時半には出発しました。宿のすぐ前には「幾寅駅」があり、映画「鉄道員」で使われたセットが残っていました。相方は映画を見たことがないので、チンプンカンプンの様子。興味もなさげでしたわ。こういうのは映画を見ていないとつらいですよね。でもプラットフォームから見る線路が延びる風景は風情があっていい感じでした。昔のよき日本って感じでしょうか、郷愁をそそられます。
駅舎内では、「鉄道員」のビデオが流れていました。駅の写真を数枚撮って出発しました。


   
  映画「鉄道員」に登場する幾寅駅


  今日はかに三昧できるサロマの「船長の家」を予約してあるので途中温泉に寄りながらのんびり向かいましょう。いい天気で北海道って気分を実感しました。まずは好きな温泉のひとつ「足寄温泉」に立ち寄ります。
ここは地元に根付いた銭湯って雰囲気を持つところです。無味無臭の透明な温泉ってことなのですが、少し茶色っぽい気がします。カランも年季が入っていて茶色く変色しています。地元の方に愛されており、この日も既に数人の人が入浴中でした。いやーあたたまります。


     
      足寄温泉

  もう1つくらい温泉を楽しみたかったので、今度は、鹿の子温泉に行ってみました。ここは留辺蕊から30分くらい入った場所にあります。以前鹿の子キャンプ場へ行こうと真っ暗な道を走った時は、おばけが出そうで恐怖を感じたとこでしたが、昼間走るとほのぼのとした田舎道です。

 温泉の建物の前には川が流れていて橋がかかっています。犬が2匹いて私たちを見つけると寄ってきました。


     
 鹿の子温泉のワンちゃん


  建物はなかなか年季が入っていてあやしい感じ。玄関で「こんにちわ〜」と館内に声を掛けると中から人が出てきてくれました。温泉に入りたい旨を告げて一人400円を支払います。お風呂場もかなりあやしい雰囲気。ちょっと薄暗くて水車のようなオブジェ?がありました。無職透明のお湯が掛け流しになっており、ぬるぬるとした感触のなかなかいいお湯でしたわ。


   
 鹿の子温泉


  さて、まだサロマに直接行くのは早い時間だったので、北見のハッカ記念館に寄ってみることにしました。
ハッカ記念館入り口には館内を説明してくれるおじさんがいます。名前を記入してから館内を案内してもらいました。とても丁寧にハッカ(薄荷)の歴史から使用されている製品にいたるまで説明してくれました。昭和の初め頃、北見のハッカは世界の70%のシェアを占めるほどだったそうです。しかし石油からハッカの成分が抽出できるようになり衰退してしまったとのこと。
 庭にはハッカが栽培されていて、葉を擦ると強烈なハッカの香りがしました。


      
     北見「ハッカ記念館」


 隣の建物では、ハッカの精製の仕方が展示されています。こちらにも説明員のおじさんがいて、丁寧に説明してくれます。昔の精製方法、道具も展示されています。大量の薄荷を乾燥させて器に入れ、蒸留させるみないなんですが、大量の薄荷から取り出せるのはわずかな量。しかも蒸留させるのに時間もかかり、大変な作業だというのがわかります。でもこのハッカで北見が潤った時代があったんだなあとしみじみと感じましたよ。
今回はじっくり説明を聞いて、ハッカに詳しくなっただけでなく、日本の経済の歴史の一部をかいまみたような気がして大変参考になりました。じつは「ハッカ記念館」に行ってみたのも、時間があまったし。。。という安易な理で、何も期待してなかっただけに大きな収穫でした。北見にお越しの際は是非「ハッカ記念館」へ行ってみてください。

     
     ハッカの葉 擦ると強烈な香り



 さて北見からサロマを目指します。せっかくなので、宿に行く前にサロマの原生花園に行ってみました。駐車場のそばに、ワッカネイチャーセンターがあります。ここから先は車両通行禁止。全長約20kmに及ぶ砂州は日本最大の海岸草原とのこと。既に暗くなりつつあったので、入り口付近を少しだけ散策してきました。先まで歩くと湧き水もあるらしい。次回はもう少し早い時間に来てチャレンジしてみますかね〜。花はハマナスとハマエンドウがちらっとある程度しかわかりませんでした(^^;


     


 日も傾いたので今夜の宿「船長の家」に向かいます。相変わらず大人気のようで、たくさんのお客さんです。今夜はめいっぱい食べるつもりだったので、昼もコンビニのパンとカップ麺で我慢していただけにワクワク。最後の仕上げに夕食前にお風呂に入ってこれでもかっていうほどお腹をすかせましょう。
 夕食の時間に食堂に集まると既にたくさんのお客さん。ここのシステムはおもしろくて、お酒は原価、しかも現金販売。ビール1本を340円払って買いました。

毛がに、たらば蟹、ズワイ蟹のしゃぶしゃぶ、ぼたん海老、みる貝、ホタテ、ほたてグラタン、白貝、ホッキ貝バター焼き、かにめし、かに・海老サラダ、茶碗蒸し、つぶ貝、氷頭ナマス、わかさぎ南蛮、北海しまえび、チーズケーキ。


     


毛がには一人一杯づつだし、後からどんどん、「これでもか!」って感じで出てきます。これだけ満喫しても一人一泊二食付き\7,690とは破格ですねえ。北海道にツアー以外で来る時は絶対おすすめです。

とにかく残さず食べたかったのですが、既に前半で挫折。ビールを飲むのも忘れてがんばったんですが・・・。やっぱり若い人を連れてこないと無理ですなあ。くやしい〜。
相方もカニは残したくせに、チーズケーキは食べてました。確かになんかまったく別の味ものもを食べたくなる気持ちもわかりました。
 ここに来ると当分カニは見たくなくなります。というか、一年に一度ここでしかカニを食べないかも。


     
     サロマ「船長の家」の夕食




9月11日(月)


 朝のメニューも相変わらずすごいです。おかずがテーブルに乗り切れないくらいですから。おいしいんですが、やっぱり全部は食べられません。もったいないなあ。二日分くらいに分けてたべたいくらいですわ。
朝から大量摂取して、重い体になって出発です。

 今日はまたまた大好きな和琴半島キャンプ場へ向かいます。途中、中標津で夕食の材料を調達してから和琴へ到着。今年も場内への車の乗り入れは禁止でした。どこにテントを張ろうかな〜?とうろうろしてみたら、毎年テントを張っている近くの木に、どうやら蜂の巣があるようで、近くでの設営は無理。入り口近くの湖際にテントを張りました。朝ご飯を大量摂取したので、お昼ご飯は抜いちゃいました。テント設営で汗もかいたので、近くの湖心荘で温泉入浴。さっぱり快適。
 さて今夜の夕食作り。相変わらず同じメニューですなあって感じの定番「鍋」ですわ。楽チンだし、温まるしで一石二鳥なんですもの〜。


   
 和琴半島キャンプ場


 キャンプ場は相変わらず人気で、人も結構いたんですが、その中で外国人さんのカップルを発見。
どこで料金を払うのか?って片言の日本語で聞かれたので、管理人さんのいる場所を教えてあげたのですが、既に帰った後だったようなので、明日の朝、「ペイ」すればいいですよ。なんて変な日本で応答。
相方が後でぼそっと、「英語圏の人じゃないかもしんないじゃん」って言ってました。イヤー突然外人さんに話しかけられるとドキドキしちゃうもんですな。その外国人カポーは、ドレッドヘアのにいちゃんと目が青いねーちゃんでしたわ。しかも持っている荷物を見ると、テントと薄い寝袋のみ。夜は結構冷えるので大丈夫かなあ。と心配になっちゃいました。


 夕飯を食べて後片付けが終わったら恒例の露天風呂。お風呂に行くときに外国人カポーのテントの前を通ったら既にテントの中に入っておしゃべりしているようでした。「たぶん外は寒いからだろうなあ、温泉に入ってあったまればいいのにな」なんておせっかいバアアのように考えてしまいましたわ。
私たちは露天風呂でぽっかぽかになって、寝袋の中に毛布をいれてぬくぬくで就寝です。