1999年9月23日(木) 

             苫小牧--→支笏湖--→十勝岳温泉--→上富良野





翌朝は予定時刻の6時半に苫小牧港へ到着。曇り空でちょっと肌寒かった。

まず最初は、支笏湖の「苔の洞門」へ。7時半に到着してみると、駐車場にロープが張られていて入れない。しかたなく道路脇に停めて歩いた。「熊出没」って看板がたくさんあるし、他に人もいないからちょっと怖かった。自然と急ぎ足に…(^^ゞ

なかなか神秘的だったよ。苔をよく見ると、動物の毛のように生えている。不思議な感じがした。それにどこまで歩いても両側に切り立った岩が続きそうな感じで、閉じ込められちゃうんじゃないかって恐怖心もあったりして。童話でよく出てくるような「森の中をさ迷っている子供達」って気分だった。

     苔の洞門↓
          


次は、北海道三大秘湖のひとつ「オコタンペ湖」へ。
支笏湖を一周する道をやめて、少し戻る形で回った。展望台から湖を望んで、写真を撮ってオコタンペ湖を後にした。

さて次はどこに行こうかって話ながら車を走らせていると、ラジオで「今日、十勝岳温泉祭りが開かれます。1000食のあったか〜い豚汁がタダで配られますよ。午前中は日帰り入浴もタダです」っていうじゃああ〜りませんか。こりや行くっきゃないでしょってことで、高速を飛ばして滝川方面へ向かいました。

 十勝岳温泉へ近づき山を登り始めると、雲がすごい勢いで降りてきて、霧が濃くなった。残念ながら、着いたのが午後1時半だったから、みんな終わっちゃっていたのだ。それにすごい風で祭り用のテントが吹き飛ばされそうになってて、みんなで必死に押さえていたよ。山の天気は、ほんとわかんないよね。怖い〜。そんなワケで、10分くらいで山を降りたんだ。

 豚汁を食べようとお昼を抜かしていたので、すごくお腹が減っていたんだけど、おせんべ食べて空腹をまぎらわせ白金温泉に入った。公共の宿だから入浴料も一人300円と安め。無色透明のお湯。小さめの湯船だったけど、冷えた体を温めるには充分。すっかりリラックスしてしまった〜。

 入浴後、早めにキャンプ場を探そうということで、キャンプ場ガイド本とニラメッコ。料金タダという条件に目がくらみ、「上富良野日の出公園キャンフ場」に決定。どんよりとした曇り空の下、雨が降り出さないことを祈りつつ、テント設営。お昼も抜きで、すごくお腹が減っていたので、早めの夕食にすることに。キャンプで恒例となった「しゃぶしゃぶ」に決定。これって準備がラクチンだから、ついついしちゃうんだよね。肌寒い空の下だったから、あったかさが身にしみたよ。屋根のある小屋で夕飯を食べていると、雨が降り出した。

 おろしたてのテントが早くも雨の洗礼を受けた。(T_T)

 夕食の後片付けをしたあとは、冷えた体をもう一度温めたくて、キャンプ場から3キロのとこにある「フラヌイ温泉」っていう銭湯みたいな温泉に行ってきた。地元の人もたくさん来ていたよ。ちょっと茶色がかったお湯で、源泉はぬるいお水みたいな感じ。それを適温に温めているらしい。お湯の底が茶色くなっていて、座っていた人が立ってお湯を出ると、お尻が茶色くなっているんだ。なんか一人でおかしくなっちゃった。ふふふ。お尻に注意しながら出たよ。へへへ。あたたまった体が冷めないうちにキャンプ場に戻ってテントに。焼酎のお湯割で体の中から温めて午後8時半就寝。さすがに疲れていたせいか、テントに雨が当たる音も気にならずに、寝袋にもぐりこんだとたんに記憶がなくなったよ。