1997年7月20日(日)
 然別峡--→露天風呂めぐり--→然別峡




日の出と共に午前4時起床。早速行動開始。

ユウヤンベツ川で釣りを楽しもうと思ったのだが、川沿いに降りてすぐにみのりんのウェーダーの底が壊れてしまって断念。 露天風呂めぐりに切り替える。


        管理事務所のおじさん。


昨日もらった地図を頼りに露天風呂を何個所かまわった。早朝だし、誰もいないので気持ちよく朝風呂体験ができた。川の流れを見ながらの温泉は最高だ。


       
    ヘカチの湯                        メノコの湯

              キヌプの湯


キャンプ場に戻って管理の人と話をしていたら、観光客はめったにいかない温泉があるので連れていってくれることに。その名も「マクペカの湯」。菅野温泉でもらった地図にも記載されていたが…

林道を脇道に入り、行き止りで車を降 りて、あとは獣道を草木かき分けて進む。すると原生林に不釣り合いなバスタブ がある。見るときちんと蓋がしめてあり、お湯がチョロチョロあふれている。源泉がとても熱いので、そばにいくつか置いてあるポリタンクの水で薄めてはいるという。使用したポリタンクには源泉をいれておくのがこの温泉のルール。こう しておけば次の人がまたうめてはいれるという仕組みだ。地元の人が大切に守っているのだ。

       マクペカの湯へ向かう


しかし昼間はアブが多くて入れず、夜あらためて来ることにしてその場を去った。

その後はユウヤンベツ川や糠平湖で釣りをしたり、さわと温泉(糠平湖を見渡す無料露天風呂)や幌加温泉に入ったりして楽しんだ。

       ユウヤンベツ川での釣果


        
    さわと(熊谷)温泉                     糠平湖を望む


      
                                  いい湯である


           
    糠平湖畔、味の番外地食堂で       幌加温泉
    ラーメンを食す。


       
   男湯は硫黄泉                       こちらは女湯で食塩泉


しかし夕方になって雲行きがあやしくなってきたので急いでキャンプ場まで戻り、雨に備えてタープを張った。危機一髪 、張りおわったとたんに雨が降ってきた。夕立のようだ。
ランタンの下で夕食を終える頃には雨も上がった。


     ランタンの下で旅の記録


 本日最後のメインイベント。昼間連れていってもらったマクペカの湯に入るため、 真っ暗な獣道を懐中電灯片手に進む 。

             懐中電灯以外の光は全くない。

静寂という恐怖が全身を包む。心臓のドキドキという音が聞こえそうだ。昼間は管理人さんと一緒だったのでほとんど恐怖はなかったが、やはり闇は怖い。 熊笹を掻き分ける音だけが響く。

      
                             マクペカの湯

昼間来た時よりも少し遠く感じたがどうにか到着。
お湯は相変わらずコンコンと湧き出ていた。ポリタンク3本の水をいれて、湯加減は最高!

恐怖心が先にたってゆっくり入っていられなかったけど、すごく貴重な体験だった。こんな人工の光も届かないような山奥で、しかも夜中に温泉に入っている自分の不思議さを思った。
でもやっぱり恐かった。