1995年 7月17日(月)
 層雲峡--→サロマ湖--→能取岬--→ウナベツ


昨夜みんなに書いた絵葉書を層雲峡のポストから投函。一路網走方面を目指す。今日はあいにくの小雨模様だ。

サロマ湖に到着したが、夏とは思えないような寒さのためか、キェンプ場には人っ子一人見当たらない。なんだか物悲しさが漂っていた。失恋した時にでも来たら落ち込みから立ち直れなさそうだ。
キャンプ場内のトイレを借りようかと思ったのだが、カギがかかっていて使用できなかった。どうやらまだオープンしていないらしい。この寒さじゃ納得。
サロマ湖の近くの鶴沼にアッケシソウ(秋になると真っ赤な花が咲く。別名サンゴ草とも呼ばれている)の群生地があると地図に書いてあったので、ちょっと行ってみることに。

予想通りここも寂しい雰囲気がただよっていた。ちょっと車から出ただけでもブルッと震えた。北海道を甘く見ていたみのりんは半袖しか持ってきていなかったのだ。あまりにも寒かったのでタオルケットをマントのようにしてあたりを散策。アッケシソウが一面に咲くととても美しいようなので、今度は秋の満開の時期に来よう。
 ちょうどお昼になったので昼食を食べるお店を探そうということに。でもサロマ湖周辺に食堂らしきところは見つからない。

町まで出るしかないのかな〜?と悩んでいると、公共の温泉らしき場所を発見した。ガラス越しにレストランのようなスペースも見えたので、寄ってみた。

どうやら温泉の他にレストランや宿泊施設も完備しているようだ。とりあえず暖かい場所でほっとした。サロマ湖のエビを使ったエビフライとホタテラーメンを注文。なかなかおいしかった。
外の寒さにめげたみのりんは、網走の町でトレーナーを買うことを決意。網走の繁華街を目指した。車をコイン駐車場に停めてしばしブラブラ。スーパーのようなデパートのようなお店を見つけたので、そこで安いトレーナーを購入した。これで人心地つけるだろう。

次に能取岬に行ってみた。前に冬に来たことがあり、その時は岬から海を見下ろすと流氷がみたのだが、小雨まじりの今日は寒そうな海が広がっているだけだった。
今日の宿は、知床半島の付け根あたりにあるうなべつ温泉だ。公共の宿「うなべつ自然休暇村」には日帰りで利用できる温泉と非常に安く利用できる宿泊施設がある。裏手にはスキー場もあり、冬場でもにぎわうのではないかと思う。何と言っても温泉がいい。ヌルヌル、ツルツルしたお湯がいかにも効きそうなのだ。地元の方も多く利用されていて、懐かしい雰囲気なのがまたいいのだ。冷たくなった体をゆっくり温めることができた。