2003年9月20日(土)〜21日(日)
 夕張 --→ 日勝峠 --→ 帯広 --→ 和琴半島

    和琴半島 --→ 砂湯 --→ 厚岸 --→ 和琴半島



9月20日
 朝起きて、カーテンを開けてみると、快晴!!青空が広がってた。よかった。朝食を済ませると昨日の約束通り、おばさんが石炭を拾える場所まで案内してくれた。重たくてキラキラ光っているやつをいくつか拾った。燃料としてではなく、ガラスの器に入れて飾っておくと綺麗なのよー。とのことなので、帰ったらやってみます。


  石炭がゴロゴロ


 夕張を後にして道東方面に向かう。途中清水のドライブインに寄って、牛トロ丼なるものを食べてみる。これは温かいご飯の上に凍った牛肉のミンチが乗っていて、それをわさび醤油で食べるのだ。例えていうならばねぎとろ丼のようなもの。これまた、こんなもんかな〜って感じですわ。


  牛トロ丼 左は豚丼


 なんだか昨日から北海道らしいおいしいものに出会ってないので、ちょっとブルー。でも、帯広六花亭本店の、サクサクパイで復活だい!!六花亭の本店の場所がわからなくてちょっと迷ったがなんとか到着。表通りにあると予想していたが、ちょっと奥まったとこにあった。駐車場の空きがなかったので、相方を車に残して私だけ店内に突入!おいしそうなケーキが並んでいる。しかも安いのだ!チョコレートケーキは100円だし本格的モンブランも150円。東京では考えられない。店内には、買ったケーキをその場で食べる人のために、無料のコーヒーまで置いてある。なんて良心的。いかんいかん、相方を置いてきているので急がねば。目的は、本店でしか買えないという「さくさくパイ」だ!!ちょっと恥ずかしかったが、2本購入。1本100円なり。少なくてごめんなさいねー。店員さんに、「3時間以内にお召し上がりください」と念を押された。車に戻って走りながらサクサクパイをいただく。パイの中にたっぷりのクリーム。本当にサクサクしていて超おいしかった!!こんなことなら4本買ってくればよかったと後悔したのであった。是非また来よう!


  サクサクパイは、おいすぃ!


 さて、気分もルンルンになったので、今夜のキャンプ場の相談。大好きな屈斜路湖の和琴半島キャンプ場へ行くことにした。帯広市内の大きなスーパーで今夜の食材を購入してから和琴へ向かった。和琴は人気のキャンプ場だし、土曜日ということもあって、既に結構テントが張られていた。いつもの場所あたりにテントを設営し、夕食の準備。ちょっと早めの夕食にした。


  


 今夜のメニューはキムチ鍋。キャンプでは鍋が簡単で、しかも寒さをしのげるので、我が家の定番となっている。日も沈み、静かな時間が流れる。夕食後のんびりしていると、雨が降ってきた。まじすか!やばいやばい。さっさとテーブル・椅子を車に仕舞い、冷えた体を温めるために、和琴半島露天風呂に浸かる。相変わらず人気で、ひっきりなしに車がやってくる。ゆっくり浸かって、ポカポカした状態で新品の寝袋に潜り込んだ。まだ19時半だけど、外にいると寒くなっちゃうからね。速攻で夢の中・・・。だったのだが夜中に寒くて目が覚め、しばらく我慢していたが、足の先まで冷え切ってどうしようもないので、しかたなくモゾモゾと起きだし、車の中から着る物を引っ張り出してきて、これでもか!というくらい着込んで寝袋に入った。それでも足の先がなかなか温まらなかったが、ラジオを聴きながら横になっていたら、いつの間にか眠っていた。


 本日の走行距離375km



9月21日
 昨夜着込んで寝たのだが、やっぱり寒くて早くに目が覚めた。しかたなく起きて炭火で暖をとることにした。昨日の雨がうそのように快晴。でも早朝はまだ寒い。お湯を沸かしてお茶を飲んで人心地。夕張の宿が乾燥していたせいか、昨日から喉が痛かったのだが、首のリンパ線まで腫れて痛い。どうやら昨夜寒くて寝付けなかったのは、熱があったからかもしれない。相方はTシャツとパンツ一丁で寝袋に潜り込んで全然寒くなかったと言うので、きっと私の体調の問題だろう。唾飲むだけで喉が痛いがまあ、なんとかなるさ。朝食後、今日の予定を検討。結局もう一泊このキャンプ場でゆっくりしようということになった。


  朝のキャンプサイト


 北海道に来る楽しみのひとつに「厚岸のカキを食べる」ってーのがあるので、早速厚岸まで買出しに行くことにした。途中、屈斜路湖の砂湯のおみやげ屋さんに寄ってみる。一昨年寄った時にアイヌのおじさんに、8千円でふくろうの置物を買わないかといわれていたのだが、よく検討してからまた来ると言ったままになっていたので、おじさんがいたら交渉しようと思ったのだ。そのふくろうはおじさんの彫ったもので、確か定価は3万円くらいの札がついていたと思う。おじさんのふくろうは独特の雰囲気があって、他で見ても同じようなものがなっかったので、北海道から帰ってから無性にほしくなってしまったのだ。しかし、残念!おじさんはいなかった。並んでいるふくろうもあの時のものとは違うようだった。とほほ。


  ナナカマドが真っ赤


 気を取り直して厚岸へ。厚岸のかきはまさに海のミルクと言うにふさわしく、大きくてふっくらとしているのだ!しかもスーパーの店頭で手に入る。今年も店頭にありましたよ。よかった。よかった。牡蠣鍋用に、剥きガキを買ったが殻つきのカキを炭火で焼くのも捨てがたいので、ええい!両方ともだい!ってことで、殻つきも3つ購入だ。今夜の夕食が楽しみ〜。


   昼食はスパで


 厚岸からキャンプ場へ戻り遅めの昼食。スパゲティでいっか。お天気もいいし、今日はもうどこにも行かないので、昼間っからビールを飲んで、屈斜路湖を眺めながらまったりしてしまった!せっかくなので、カヌーを借りて、和琴半島の探検をすることにした。和琴半島の先端の方には、野生のミンクがいるらしい。運がよければ見られるかも!ってことで、半島の外周をカヌーでゆっくりと進む。湖はとっても静か。時間が止まっているようだ。


  
 屈斜路湖でカヌー                   カヌーから見たキャンプサイト


注意深く外周を見ていたら、木々が「ガサガサ」っとゆれて、湖面に水紋が・・・・・・!???まさか??? いたいた!!野生のミンクだ!石の間を黒い物体がちょろちょろと動いている!あわてて相方に「ミンク!ミンク!」と指をさした。「どこ?どこ?」 「ほんとだあ、こっち見てるぜ」ミンクは、時々こっちを見ながら、外周をちょろちょろと移動。水に潜って、陸に上がったら、体をぶるぶるっとしたり、枯れた木に体をこすり付けて毛づくろいしたりして、随分長時間楽しませてくれた。真っ黒なミンク君ありがとう!またね〜!!おかげで一時間たっぷりカヌーを楽しむことができた。

 キャンプ場に戻ってから、今度は和琴半島の遊歩道を歩いて少しいった場所にある共同浴場へ向かった。いつも熱くてゆっくり入れないのだが、今年は若干熱め程度だったので、のんびり楽しむことができた。いいお湯ですわ。藻のようなものが浮いているのだか、クロレラのようなもので、汚いわけではなくかえって体にいいらしい。遊歩道をキャンプ場の方に戻ってくる途中、虹が現れた!!キャンプ場に隣接する湖心荘で入浴後、夕食の準備。するとまた雨が降り出した。しかたなく、バンガローの軒下を借りることにして、テーブルや椅子を急いで移動。本格的に降ってきた。危機一髪セーフだぜい。さあ、雨も心配ないことだし、ゆっくり夕食にしましょ。今夜は牡蠣鍋だあ〜!炭火で焼いた牡蠣も半生でトローっとしておいしゅうございました。


  
 虹がかかった!                    厚岸の牡蠣鍋


 夕食を食べていると近くで二つの目が光っていた。よく見るとネコちゃん。近くまで来てお行儀よくお座りして私たちを見ている。でも、よほどのグルメネコなのか、カキやとうもろこしはお気に召さないようで、あげても知らん振り。しばらくするとあきらめたのか、すごすごと引き上げていった。


  すごすご引き上げたネコ


カキに夢中で気がつかなかったのだが、いつの間にか雨が上がっていて満天の星空が現れていたのだ!!「うわ〜すごいすごい!」と空を見上げて大喜び。久しぶりに天の川を見ることができて感動ですわ。目に焼き付けた。今夜も寒いので、和琴半島露天風呂でゆっくりと温まったのだが、着替えている時に相方がカカトを擦りむいて負傷。血がポタポタと垂れている。押さえていたタオルが血で真っ赤になっている。しばらく待ってみたがなかなか血が止まらないので、靴が履けない。400坪の土地を買って自分で家を建てて去年東京から一人で移住してきたというおじいさんが親切にバンドエイドをくれたので、どうにか血を押さえてキャンプ場まで戻ってきた。しばらくして出血も止まったので、寝ることにしたのだが、すっかり体が冷えてしまった。昨日の教訓を生かして、最初からたくさん着込んで寝ましたよ。明け方やはり寒かったけど、なんとか乗り切りましたわ。ほほほ。


 本日の走行距離154km