2001年9月19日(水) 留辺蕊---銀泉台---糠平湖---鹿追神田日勝記念館---オソウシ温泉
---然別北岸野営場
朝起きると、青空が広がって、白い雲がすごい勢いで流れていた。 数日間お天気が悪かったので、テントが湿っていたから、日向に出して干したり、寝袋を広げて干したりしていたので、留辺蕊を出発したのが9時すぎ。 しめったテントを干す石北峠で、「いもだんご」と「夕張メロンソフト」をGetして先を急ぐ。 数年前、銚子のお父さんが、大雪山の紅葉を写真に撮ってきたんだけど、それがすっごく綺麗だったから、是非自分の目でも見たいと思って、撮影場所を聞いてきたんだ。場所は、登山口にある「銀泉台」。国道から10kmちょっとダート道を進んだところにあるらしい。 思ったよりも時間がかかって、到着したのは11時すぎ。変な天気で空は青空なのに、ぱらぱら雨が降ったり止んだりしてた。銀泉台は、不便なところにあるのに、観光バスや一般の車もたくさん駐車していてびっくり。 なんとバス亭もあったから、徒歩で来る人もいるのかも。 どこにあんな綺麗な場所があるのかなー?って眺めたけど、どうやら登山口を少し進まないとダメみたいだったので、二人で奥に進もうとしたら管理のおじさんが「登山名簿に記入しましたかーー!」って叫んでる。もちろん、ちょっとだけ見てくるつもりだったので、名簿に記入なんかしていなくて、急いで管理棟のおじさんのところへ。 名簿に記入したら親切に紅葉の見える場所までの行程を教えてくれました。そこから15分くらい歩いた場所が紅葉スポットなんですって。 銀泉台までの山道山道をどんどん登り、最後の100mくらいは細い急な登山道を行くと急に紅葉が姿を現しました。 「わ〜。すごい! すごい!」思わず大声出しちゃった。 後ろから登ってきた、大雪山調査員の腕章をつけているおじさんが、 「丁度いいときに来たね。昨日までは天気悪かったし。タイミングいいよ。でも、一番いい時間帯は、朝の6時から8時なんだよお。太陽が斜面の反対側から上って来て、紅葉を太陽の赤さでもっと真っ赤に染めるのさ。 今週末が見頃だから、今度は朝早く登っておいでー」って教えてくれた。 大雪山調査員のおじさんとそっかーなるほどなあ〜って納得。でも、とにかく今まで見た紅葉の中でベストワン間違いなし。すっごい美しい!!これも写真の収めたけどやっぱりこの目で見たのと印象が違うんだよねえ。腕が悪いからかな?(家に帰ってから、北町に飾ってある、銚子のお父さんが取った写真(パネル)をよく見たけど、確かに同じ場所から撮っているのに、美しさが全然違うんだよねえ。赤なんかすごく鮮やかだし、構図もばつぐん。やっぱり私たちにはセンスがないのかも〜) 登山口まで降りてくる途中にすれ違った熟年のご夫婦は、奥さんがサンダル(つっかけ?)を履いていたので、かなりつらそう。最後の100mは本当に登山って感じの急な道だから、「そのサンダルじゃ危ないですよ」って話をしたら、だんなさんがちょっと見てきて、「やっぱり無理だ!」ってことになったらしい。「すごっく綺麗だから、戻って靴に履き替えてきたらいかがですか?」って勧めたんだけど、ツアーで来ているみたいでもう残り時間が少なくてとても間に合わないって。せっかくあと100mのとこまできたのにもったいない。かわいそうだったよ。その人たちは、まさかこんな急な登山道じゃないと、気軽な気持ちで来たみたい。私たちは、登山名簿に記入する時に、おじさんに靴もチェックされていたから大丈夫だったんだけど・・・。登山名簿に記入していればその時点でおじさんのダメ出しが出ていたと思うんだよね。そしたら靴に履き替えてきただろうに・・・。ほんとにもったいない!! 紅葉に感動して山を降りてから、糠平湖まで走り、キャンプ場の水場を借りてインスタントラーメンを食べた。ここも誰もいなかったよ。昼間だからまだよかったけど、やっぱり夜はイヤだな。それに、8月に熊が出没した って書いてあるし、そのときの爪あとも木に残っていたし。今は大丈夫かなあ?と大声出しながらラーメンを食べる二人・・・誰か見てたらはずかしい光景だな。ぷぷぷ。 糠平湖から鹿追の町へ抜けて、今回の旅の目的のひとつ「神田日勝記念館」へ。 ここで是非「半分の馬」を見たかったのだ。なぜこの記念館を知ったのかっていうと、実は内田康夫の小説「幸福の手紙」に登場したから。小説の中で、浅見光彦が「衝撃を受けた」くらいだから、すごいんだろうなあ〜って期待していたんだ。 神田日勝記念館の入り口受け付けで入館料一人510円を払って中に入ると、まず神田日勝の足跡がパネルに書かれている。実は練馬生まれなんだよ。昭和12年に東京練馬に生まれ、8歳のとき、終戦直前の集団疎聞にて鹿追町へ。農業のかたわら、独学で油絵をはじめたんだって。そして昭和45年、33歳という若さで他界してしまうんだ。 中に入ってひとつひとつの絵を鑑賞していくと、いろんな作風に驚かされる。力強い馬の絵もあれば、寂しい北海道の冬もある。そして色鮮やかなパレット風の絵もあれば、ピカソのような絵もある。 ふむふむと鑑賞していたけど、見渡しても私の見たい「半分の馬」の絵がないんだよね。どこにあるのかな?っと徐々に進みながら、角を曲がってびっくり。一番奥に、あの「半分の馬」が突然現れたのだ。 思わず「うっ」と息を呑んでしまった。浅見光彦の衝撃もうなづける。 近づいてよく見ると、ベニヤ板の上に書いてある。馬の後ろ半分の部分は、えんぴつの下書きが見える。本当に途中だったんだなあと実感。顔から肩にかけては、絵の具をたっぷり塗って毛の重みを出している。 目をじっとみていると生きているよう。下記のような記述がしてあったよ。 「日勝の絶筆となった末完成の「馬」と呼ばれる作品。いきなり頭部から描きはじめられた馬が、腹体の中ほどまで描かれ、突然そこで中断されている。急逝した為であろう。馬の後部はまったく描かれておらず、ベニヤの地肌と鉛筆の線が僅かにみえるだけである.しかし、後脚のない馬は、画面の一部として、あたかもすでに完成されているように見える。この作家らしい独特な描法を見事に証明してくれる、貴重な作品と言えるのではないでしょうか。」 本当にその通りだなあ〜って思ったよ。2本足でしっかりバランスをとって立っているように見えるんだもん。この記念館はお勧めです。次回北海道に行かれた時には是非実物を見てみてください。 ゆっくりと作品を鑑賞して、ロビーのビデオも見てから、YさんとKさんにこの感動を伝えたくて、「半分の馬」の絵葉書を購入して記念館を後にしました。 さて次は、是非Getしたかった温泉、「オソウシ温泉」に向かいます。こちらは、鹿追の町から10km程度北上し、さらに林道を数キロ進んだところにある一軒宿。秘湯ムード満点の昔ながらの宿って趣き。 ここも男女別の内湯と露天風呂があるんだけど、露天風呂は、低いついたてがあるだけだから、混浴みたいなものかな?でも女湯に入ったら、おじさんが入っていてびっくりしちゃった。間違えたって言ってすぐに出ていってくれたけどね。それからは他に入っている人もいなかったので一人でのんびり。露天風呂では、みのりんと写真を撮ってくつろいだ。ちょっとぬるめでなかなかいい温泉だった。 ![]() オソウシ温泉の玄関 オソウシ温泉の露天風呂。真中の板が男女の仕切り さて、今夜は昨日の教訓から、なるべく日が沈む前にテントを設営したかったので、夕食の材料も買わずに、そのまま「然別湖北岸野営場」に。ここは、去年感動の満点の星空を見たキャンプ場。今年はどうだろう? キャンプ場に到着して駐車場に車を停めて、場内の様子を見に行こうとしてビックリ!! 近くの林から、迷彩服を来て、ヘルメットを被って、ライフルのようなものを持った3人の人がこっちへやってきたのだ。何?何?怖いのでそーっと様子を伺っていたら、私たちの車の隣に止っていた「神戸」ナンバーの車の持ち主らしい。まだ若い20代らしい3人組。先頭を歩いていた人が 「はい。人数確認〜!」 とか言っていたんで、笑いを堪えるのに必死。 どう見たって3人しかいないだろー。しかも、ドリフのコントのいかり屋長介バリのお言葉。まじでコントかと思ったよ。今流行のサバイバルゲームでもやっているらしい。ノリノリなのは隊長らしき一人だけで、あとの二人は付き合いですって雰囲気かもし出していたのが、余計笑えたんだけどね。 もちろん笑いは堪えたけど、顔がニヤニヤしちゃっていたよ。 キャンプ場の犬 『カブ』そんなおもしろいこともあってから、テント設営。このキャンプ場は、カップルのライダー一組と、神戸の迷彩兄ちゃん3人組だけ。すごく静か。早速夕食の準備・・・。だけど、すごく寒い〜。ご飯を食べる時には、ダウンジャケットを着込んで、頭にはタオルを巻いてしまった。ビールは寒くて進まない。こんな日は焼酎のお湯割で温まります〜。夕食の材料を購入していなかったので、持ってきたスパゲティです。それと余っていたじゃがいもを湯がいて、ジャガバター。充分満腹になったよ。折角炭をおこしたので、鍋にお湯を沸かした。それをペットボトルに入れてタオルを巻けば、立派な「湯たんぽ」さ。これを寝袋の中に入れて寝た。これですごく助かったよ〜。この日は本当に寒かったからねえ。 そうそう、8時ちょっと前までは、去年と同じように天の川まで見えていてすごく綺麗な夜空だったんだ。8時でキャンプ場のトイレも炊事場も電気が消えるんで、また湖畔へ星空を見にいったんだけど、どんどん雲が出てきちゃった。然別湖畔の温泉ホテルに宿泊している人は、ネイチャーセンターの主催している「星空観測ツアー」っていうのがあって、このキャンプ場まで車で送ってくれて夜空を見るんだけど、この日は1組のカップルが案内されてやってきた。でもその人たちが来た頃にはすっかり曇っちゃって、全然星が見えなくなっちゃったんだよねえ。ちょっとかわいそうだった。あと30分早ければすごく綺麗だったんだけど・・・。 説明する人もつらいよねえ。 そんな感じで、寒い夜は更けていきました。 湯たんぽを抱いて21時には寝袋にもぐりこみました。 さてさて、明日はどこまでいけるかなあ。 でわでわ。続きはまた明日〜!! |